シナリオ特訓道場

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9月度「めくるめく惑星のバーストシティズン」#3

こんばんは、カモトモです。


今日はのんびり家で過ごしました。


天気の移り変わりが激しくて


体感としては


30分に一回天気が変わり


晴れ晴れ


って感じでした。


台風も来るみたいですし


雲の流れが早いのかな。。



さて、今日は
「めくるめく惑星のバーストシティズン」の第3話目です。



舞台は、空遊戯場で、真っ青な澄んだ空です。


ここをウェイドたちが縦横無尽に駆け巡る様子をぜひイメージしてください。


第3話 空を駆ける絆

(続き)


○空遊戯場・入口付近階段(朝)
赤褐色の岩に囲まれた広大なスカイボード競技場。
階段状に切り出された岩の上にスカイボードを立て掛け座るウェイド。
階段上の入口からスカイボードを抱えてリックがやってくる。


リック
「ウェイド、おはよう」


ウェイド
「……」


リック
「ウェイド」
とウェイドの顔を覗き込む。


蜜パンを持ちながら寝ているウェイド。
パンを落としそうになり、目を覚ます。


ウェイド
「は。俺寝ちゃってた」


リック
「食事しながらね」


ウェイド
「なんだ。昨日の夜から頑張って起きてたのに」
と階段を叩く。


リック
「遅刻魔だからってそこまでしなくても」


ウェイド
「最後かもしんないだろリックと遊べんのも。遅刻で時間は無駄にできないさ」
とパンを一口で平らげる。


ウェイド
「あ、そうそう、リック、俺のボード見てくれよ」
と立て掛けているスカイボードを手にとり裏面をリックに見せる。


リック
「わぁ、メイザーのサイン」


ウェイド
「実は、昨日の夜、ここでスカイホークの練習があったみたいで。
そのときにメイザー見かけたんだよ」


リック
「うそ、メイザー」


ウェイド
「そんで、親友がBCSの候補になったんでサインくださいって
 頼んだらくれたんだよ」


リック、サインに顔を近づける
「親愛なるウェイド君 選考がんばって スカイホーク メイザー」との表示


リック
「これウェイドが候補みたいな書き方になってるよ」
と吹き出す。


ウェイド
「テンション上がってつい俺の名前で書いてもらっちゃったんだ」
と頭の後ろをかく。


リック
「うん、そのほうがウェイドらしいよ」


一同、笑う


空遊戯場の上空に鳥が飛んでいる。


リック、ボードを抱え立ち上がり
リック
「じゃあ、行こうか」


ウェイド、空を見上げまばたきする
ウェイド
「今日で最後か」
と呟く。


リック
「ウェイド」


ウェイド、立ち上がり
ウェイド
「よーし、とことんやってやる」


ウェイド、拳を突き出す。


リック
「望むところだ」
と拳をぶつける。


雲ひとつないまっさらな空


○同・空中
赤い岩肌の広大なスカイロックの町並みを見下ろすことができる。
空中にはフィールドやゴールのブイが浮いている
それぞれのスカイボードの上に乗るリックとウェイド。



ウェイド
「俺からいくわ」
とスカイボードのブーストをかける。


リック、ゴールのブイに触れた後
「おう、かかってきなよ」
とノマドガジェットを構える。


勢いよく空中を行くウェイド。
波乗りのごとくクネクネと進んでいく。


リック、体を傾けスカイボードを進行させる。
ウェイドにターゲットを合わせ、ノマドガジェットの引き金を引く。


ウェイド、ボード上で大きくジャンプしペイント弾をかわす。


ウェイド、体勢を整えて
ウェイド
「リック、そんなもんか」
と腕組みをする。


ウェイドの頬をかすめるペイント弾。


リック
「油断するのはまだ早いよ」
とガジェットを構える。
とガジェットをかまえる。


○同・入口付近階段
岩の階段に何人かの人が座っている。
遊技場の階段に座って空中のウェイドとリックを眺めている人々


○同・空中
空遊戯場の入口付近階段にいる人々が小さく見える。


ウェイド、体勢を低くしてスカイボードのスピードを上げる
リック、同じく体勢を低くしてスカイボードのスピードをあげる。


ウェイドの顔付近を何発ものペイント弾が横切る。


ウェイド、左右に空を滑りつつ勢いよく下降する、
リック、上昇しガジェットを向けて引き金を引く。


ウェイドのスカイボード表面に当たるペイント弾


ウェイド、スカイボードの先を大きくあげボードを急角度で上昇させる。


リック
「は、はやい」
とガジェットの引き金を引く。


ウェイドのスカイボードの裏面にあたるペイント弾。


ウェイド、ガジェットを構えるリックの頭上を通り、リックの背後に着空する。


ウェイド、体勢を整えて
ウェイド
「いくぜ」


ゴールラインを超えるウェイドのスカイボード


○同・入口付近階段(夕)
階段に腰掛けて座るウェイドとリック。


リック、スカイボードの様子を見ながら
リック
「驚いたよ。まさか、頭上を飛んでいくなんて」


ウェイド、スカイボードの表面をこすりながら
ウェイド
「最後だと思ったら、わくわくしちゃって」


リック
「BCSの選考で使わせてもらってもいい。あの技」


ウェイド
「ウェイドファイナルアタックサーフのこと」


リック
「なにそれ」
と吹き出す。


ウェイド
「笑うなよ。そんな変か」


リック
「なんかプロレス技みたいなんだもん」


ウェイド
「必殺技なんだし、インパクトつけないと」
と腕を組む。


ロックラッタ、ウェイドの足元に近づく。


ウェイド
「ほら、あっちいけ」
と手で追い払う。


ロックラッタ、一瞬後ろに下がるが再び近づいてくる。


ウェイド
「たく、しょうがないな」
とカバンからパンを取り出し一切れちぎってロックラッタの前に投げる。


ロックラッタ、匂いをかぎながら恐る恐るパン切れをくわえる。


ロックラッタ、小さく鳴く。
たくさんのロックラッタ、空遊戯場の岩陰から飛び出してくる。


リック
「ウェイド、ちょっとやばくない」
と驚いた表情をする。


ウェイド、笑いながら
「ロックラッタが何匹いても大丈夫だって」


リック
「そっちじゃないよ、うしろうしろ」
とウェイドの背後を指差す。


振り向いて見上げるウェイド。
巨大なキングロックラッタが立っている。


ウェイド
「ど、どう。これたべる」
とパンを差し出す。


右手でパンを弾くキングロックラッタ。


ウェイド、リックにむきかえって目配せする。
リック、ノマドガジェットを取り出しペイント弾を撃つ。


キングロックラッタ、弾が命中し大きく叫ぶ。


スカイボードを抱え走り出すウェイド。
リック、ガジェットをしまいウェイドに続き走り出す。


顔のペイントを拭いウェイド達を追うキングロックラッタ。


空に浮上し急発進するウェイド。


ウェイド、下を見ながら
ウェイド
「リック、早くしろ」
と叫ぶ。


リック
「うん。今行く」


中に浮くスカイボードに乗っかるリック。


異音がして動かないスカイボード。


リック
「なんで動かないんだよ」


迫りくるキングロックラッタ。


スカイボードを動かそうとするリック。


ウェイド
「リック、危ない」


大きく両手をあげてまさに攻撃しようとするキングロックラッタ。


リック、キングロックラッタを見上げて目をつぶる


キングロックラッタ、大きく横に倒れる。


メリケンサックをつけ拳を前に突き出しているマックス。


リック
「マックス」


ウェイド
「どうしてここに」


マックス
「挨拶は後でいい。お前らは、小さいやつを頼む」


先程の倍の数になっているロックラッタ。


リック
「おっけ。こっちは任せて」


マックス、頷き拳をかまえる。


ウェイド、下に降りてきて
ウェイド
「よし、派手にやっていこう」


ウェイドとリック、背中合わせでたちガジェットを構える。


体制を整え咆哮するキングロックラッタ。


(続く)



「スカイボード」でやる競技って


サーフィンしながらスプラトゥーンするって感じですかね。


いつか空を駆けてみたいです。


ありがとうございました!



カモトモ