シナリオ特訓道場

シナリオに関するあれこれを書いてきます

番外編:短編シナリオ「君と帰りたい」

こんばんは、カモトモです。



11月にプレステ5発売ですね!


どんなきれいな映像がみれるのかなって


楽しみです。


その高い性能を活かすためにも


5年前に買ったテレビを買い換えなきゃダメですね。


テレビって買い替えるタイミング失いやすいですね。



さて、今日は


ピュアな青春モノ書きたいなってことで


短編シナリオ書きます。。。



「君と帰りたい」


○高校・駐輪場(夕)
校舎から少し離れたところにある簡素な駐輪場。


真新しい制服の小林宏太(16)が歩いてくる。
駐車場を傾いた夕日がオレンジに染めている。
小林、腕を目の辺りに上げて眉をひそめる。


駐輪場の中央あたりで自転車の前でかがみ頬杖している小川陽子(18)。


陽子、小林に気づき立ち上がる。
陽子
「あ! 君、ちょっといいかな」
と大きく手招きする。


小林
「どうしたんですか」
陽子のところまで小走りで行く小林


なにかの衝撃で歪んだ自転車のパーツ。


小林、自転車の前でしゃがんで
小林
「潰れてますね。ここ」


陽子
「どう、直せそうかな」


小林
「これだと。ペンチか何かないと直せないですね」


陽子
「そっか。残念。けど、ありがとう、みてくれて」


小林、下唇を噛む。


陽子
「どうしよう。先生に相談しに行こうかなぁ」。


小林、拳を握る。


陽子、校舎の方を見ようとする。


小林、立ち上がり自分の自転車を
陽子のもとに運んでくる。


小林
「あの。お、俺の自転車つかってください」
とカバンの肩掛けを強く握る。


陽子、小林を真っ直ぐに見つめ
陽子
「悪いよ。それに、先生に手伝ってもらうから大丈夫だよ」


小林、目をそらして
小林
「で、でも。高橋先生しかいないですよ」


陽子
「えぇ。そうなの。私、高橋先生苦手なんだよね…」
と校舎の方を見る。


○同・職員室前(夕)
誰もいない職員室前の入口がオレンジ色に染まっている。
高橋学(54)、職員室から出てくる。


高橋、眉を細めながら伸びをする。
駐輪場の二人に気づき
高橋「おい、もう最終下校過ぎてんぞ。早く帰れ」
と首に巻いたタオルを振り回す。


○同・駐輪場(夕)
駐輪場の中央あたりで
校舎の方を見つめる小林と陽子。


小林
「は、はーい、もう帰ります」
とお辞儀をする。


陽子、その様子を見てくすくす笑う。


小林、陽子と目が合って笑う。
カバンから鍵を取り出しそれを陽子に渡そうとする。


陽子、首を横に振り小林の自転車の荷台に跨る。


陽子
「ねぇ。君の後ろに乗せてくれない」


小林、目をパチクリさせる。


陽子
「ほら早く」


小林
「は、はい」
と前カゴにカバンを入れてサドルに乗っかる。


陽子、小林の肩に手を置き
陽子
「しゅっぱつしんこーう」


小林、ペダルを漕ぎ始める。


夕日へ消えていく二人の自転車。


(完)



自転車通学って経験ないんですよね。
電車通学でした…。
みなさんはどうですか??


バイナラ


カモトモ

9月度「めくるめく惑星のバーストシティズン」#6

おはようございます、カモトモです。


ドタバタしてます。最近。。


ゆっくり温泉でも行きたいでーす。


さて、


今日はめくるめく惑星のバーストシティズンの第6話目です。

第6話 汚れたプレゼント

(続き)


○ウェイドの家・部屋
クローゼットが開けっ放しの状態になっている。
その中の道具をウェイドがイジっている。
ホコリを被ったガジェット。


ウェイド
「あったぞ」
とホコリを手で払う


ウェイド
「つかえんのかなぁ」
とガジェットの裏面を見る。


ウェイド、ペイント弾をつめて
壁のポスターに向け撃つ
ポスターにペイントがつき顔が隠れる。


ウェイド
「よかった。でた」


ウェイド、ガジェットをベッドに置く。
ポケットから出した紙を見る。


ウェイド
「うーん。他のものはないか」


ウェイド、クローゼットをしめる。
部屋から出る。


○ウェイドの家・玄関外
ウェイドの家に敷地へリックがやってくる。
リック、手にはリボンでくるんだプレゼントを持っている。
ウェイド、勢いよく家から出てくる。


家の鍵を掛けながら
ウェイド
「リック…どうしてここに」


リック
「みたよ、ニュース。これよかったら受け取って」


ウェイド、プレゼントを受け取る
ウェイド
「あ、ありがとう」


リック
「BCSの候補になったんだね」


ウェイド
「あ…。うん」


リック
「正直びっくりしてるよ」


ウェイド
「リック。そのことなんだけど実は」


リック、被せるように
リック
「聞きたくないんだ。俺、昔からBCSになりたくてしょうがなかった」


ウェイド、言いかけて止める。


リック
「ウェイドのお父さんとの約束、ウェイドが破るとは思えない。
 ということは、相当なわけがあるんだなって」


リック、左右に首を振って
リック
「それを聞いちゃったら俺はきっとBCSを辞退する。でも、それはできない」
「諦めたくない」


ウェイド、リックを見つめる。


リック
「だから、何も言わないでほしいんだ」


「じゃあ、選考でまた」 
と小さく手をあげる。


リック、家の敷地から出ようとする。


ウェイド
「リック!まって」


リック、構わず帰っていく。


ウェイド、プレゼントを投げてしゃがむ。


包装が破れているプレゼント。


○空遊戯場
石で切り出された階段が周囲を囲む空遊戯場。
階段の踊り場部分にパラソルとチェアが置いてある。
チェアでアンソニーが寝転がっている。
秘書、飲み物をテーブルに置く。
アンソニー、小さくてをあげてストローで飲み物を飲む。


空遊戯場の広場でウェイドが空中に浮かぶ的に向かってガジェットを撃っている。


アンソニー
「よくやるよだじょ。こんなあついのにさ」


秘書
「そうですね。なんでもお母様を救うためだとかで必死なようです」


アンソニー、上半身をあげて
「母親をたすける?…いいこと聞いたじょ。宣伝になるだじょ」


秘書
「はぁ」


ウェイド、スカイボードに乘って的を狙う。


アンソニー、ウェイドに手をふる。


ウェイド、首をかしげる。


○ジャック・コリー事務所・訓練場
最新のガジェットや電動のスカイボードなどが置いてある室内競技場
素早く動く的に向かってガジェットを撃つリック。
電光掲示板には詳細な数値が表示される。
ジャックコリーが競技場の入口付近で腕を組んで立っている。
リック、額の汗を拭く、


○BCS選考会場(朝)
スカイロックの中心にある特大空競技場。
周りには観客席が数多く設置されており人で埋め尽くされている。
空競技場の中心にウェイドとリックが司会の前に立っている。


司会、マイクをもちお辞儀する。


咳払いをして
司会
「レディースアンジェントルマーン!いかがお過ごしですか」
「今日は栄えあるBCS候補者の選考です。優秀な人材をバースト市に送り出さなければならないのは残念ですが、きっと向こうでも活躍してくれるはずです」
「それでは、早速候補者をご紹介します」


司会、リックに前に出るように指示する。


司会
「まずはジャックコリー氏推薦リックサンチェスです」


リック、観客席に向かって小さくお辞儀をする。


観客席が湧く。


司会、ウェイドに前に出るように指示し
「続いて、アンソニフィラー氏推薦ウェイドエドワードです」


ウェイド、気だるそうに片手を上げる


観客席が湧く。


司会、マイクを外して小さい声で
「君たちもうちょっと闘争心だしてもらっていい」


ウェイド、リックの方を見る。
リックと一瞬目があい慌ててそらす。


司会
「どうやら、二人共、内心バチバチのようですね」


司会、指を空に突き上げ
「今年のバトルも目がはなせない」
「では、BCSスタートです」
とポーズする。


それを合図にスカイボードが空中を行きかいひこうき雲で「BCSFES」と描く。


観客席が湧く。


(続く)


BCSは優秀な人材を選びそれが外で活躍することを祝ってのお祭りなんですね。


お祭り…今年行ってないですね。
みなさんどこかしら行きました??


バイナラ


カモトモ


9月度「めくるめく惑星のバーストシティズン」#5

こんばんわ、カモトモです。


土日でかけてて更新サボっちゃいまして


す・い・ま・せ・で・し・た。。。


実は半沢、ハマってます。なう


どうぞこのブログを
よ・ろ・し・く・お・ね・が・い・し・ま・す


って、しつこいすねww



今日は、ひさびさ更新!


「めくるめく惑星のバーストシティズン」第5話です。




第5話 醜い救世主


(続き)
○アンソニーの事務所・執務室(朝)
豪勢な宝飾品や珍しいモンスターの剥製が部屋中に飾ってある。
執務机にアンソニー・フィラー(47)が両手を頭の後ろに回して座っている。
卓上の電話が鳴る。


アンソニー、めんどくさそうに受話器をとって
アンソニー
「どうしたんだじょ、こんな朝早くにさ」


秘書の声
「おはようございます。フィラー先生、実は先生に会いたいという方がみえまして」


アンソニー
「なんだじょ。なんだじょ。そんなの君がさ、追い払えばいいじょ」


秘書の声
「それがどうしてもフィラー先生に会いたいと。それに」


アンソニー
「それに。なんだじょ」


秘書の声
「バーストシティズンのマックスのご紹介です」


アンソニー
「なんだじょ。もうバーストシティズンになったやつなんて関係ないじょ」


秘書の声
「あと、こちらで調べたところどうやらエドワード大佐のご子息のようです」


アンソニー
「ホントかさ。エドワードといえばさ僕が一番最初に推薦してあげた候補者だじょ」
「ん?その子供がバーストシティズンになったら」
と壁にはられたグラフを見る。


右肩下がりの収益金グラフ。


アンソニー、首に受話器を置いて
「親子でバーストシティズンにっていい効果ありそうだじょ。『親子をバーストシティズンにした男』として僕のさ株もタケノコ登りだじょ!そしたら、支援金あつまるさ」
と卓上の金の豚を撫でる。


アンソニー
「それで、僕のさ珍しいコレクション増やすんじょ」


秘書の声
「はぁ…」


アンソニー
「まぁ、とにかく部屋につれてきてくれじょ」


秘書の声
「はい、かしこまりました」


窓の外を見ながらニヤニヤするアンソニー。


○同・エントランス
いかに豪邸という風なきらびやかな装飾のエントランス。
受付のところでウェイドとマックスが立っている。


ウェイド
「マックス、ほんとにうまくいくのか」
「アンソニー・フィラーって、候補者にロクに支援しないで集まった支援金で趣味の悪いガラクタを集めているって話だぜ。それが金にならなそうな俺なんか推薦するか」


マックス
「お前が何でもいいからBCSになるっていうから連れてきた。文句言うな」


秘書、2階に続く階段から降りてきて
秘書
「運が良かったわね。フィラー先生がお呼びよ」


ウェイド、拳を小さくあげる。


マックスにハイタッチを求めるもマックスが無視して階段を登る。


ウェイド、追いかけて
ウェイド
「そういうところどうにかしろよ、ホント」


マックス
「子供だな、お前」


階段を登っていくウェイドとマックスの後ろ姿


○同・執務室
アンソニー、グラフにペンで何やら書き込みをしている。


秘書の声
「失礼します」
と、ウェイドとマックスが先に秘書が後から部屋に入ってくる。


アンソニー、ペンを慌ててしまい二人の前にくる。


アンソニー
「よく来てくれたじょ。まま、そこにすわってさ」
と高そうな応接用のソファに案内する。


おそるおそるソファに座るウェイドとマックス。


アンソニーも座り指を鳴らし
アンソニー
「君、あったかいティーお願いじょ」


秘書
「かしこまりました」


ウェイド
「あ、はじめまして。俺、ウェイド・エドワードって言います」


マックス
「おれは…」
と話を遮るようにマックスの方に手を向けるアンソニー。


マックス、一瞬目を大きくする。
ふてくされたように腕を組んで下を向く。


気まずい空気が流れる。


ウェイド
「あの、俺を…BCSに推薦してください」


アンソニー、前かがみで
アンソニー
「いいじょ。いいじょ。待ってたじょ。君みたいな逸材!」
とウェイドの手を握る。


ウェイド
「え、おれが」


アンソニー
「そうだじょ。そうだじょ」
「君のお父さん、BCSなんだじょ」


ウェイド
「どうしてそれを」


アンソニー
「僕はさ、なんでも知ってるんだじょ」


秘書
「失礼します」
とカップをそれぞれの前に置く。


ウェイド
「いいんですか。ぼくで」


アンソニー
「いいんだじょ、いいんだじょ」


ウェイド
「じゃあ…おねがいします」


アンソニー
「決まりだじょ」
とカップを口にする。


ウェイド、目をパチクリさせる。


ウェイド
「え、これだけおわりですか」


アンソニー
「そうだじょ」
「あ、そうだ」
と立ち上がり、執務机の引き出しから一枚封筒を取り出す。


アンソニー
「まあ一応これもらってくれじょ」
と封筒をウェイドに渡す。


それをひらくと「ウェイド・エドワード様 あなたはアンソニー・フィラー事務所がBCS候補者として推薦いたしました。つきましては…」との手紙


ウェイド
「あ…ありがとうございます」


アンソニー
「さ、かえったかえった。僕は忙しいんだじょ」
ウェイドとマックス、立ち上がる。


アンソニー
「特訓とか諸々は秘書から連絡させるから。よろしく」


秘書、小さく会釈をする。


アンソニー、勢いよく椅子に座りカタログを開く。


ウェイド
「じゃあ、し、失礼します」
とマックスともに部屋をでる。


○同・エントランス
階段からウェイドとマックスが降りてくる。


ウェイド
「なんかあっけなかったな」


マックス
「推薦委員なんていい加減だからな。支援金が集まればいいんだ」


ウェイド
「おれが推薦されて支援金があつまるのか」


マックス
「さぁな」


マックス、ウェイドの少し前を歩き振り返る。
ウェイド、立ち止まる。


マックス
「ウェイド、俺はここまでお前を連れてきた。俺に借りがあるはずだ。
 そこで俺の頼みを聞いてほしい」


ウェイド
「どんなことだ」


マックス
「この前、おれが入植地開拓部門のことについて話しただろ」


ウェイド
「父さんの行方不明にバースト社の幹部が関わっているってやつか」


マックス
「そうだ。バースト社の幹部たちの秘密を探るのを手伝ってほしい」
「行方不明になったことと幹部たちの思惑のつながりを明らかにしたい」


ウェイド
「もちろん、手伝うさ。俺も父さんの行方を知りたい」


マックス
「あとはお前が選考に通るだけだ」


ウェイド、拳を握る。


マックス
「どうした」


ウェイド
「リックと。リックと争わなくちゃいけなくなる」


マックス
「リックか。お前の親友だっけか」


ウェイド
「あぁ。小さい頃から遊んでた。あいつ、いつもバーストシティズンに憧れてた」


マックス
「そうか」


ウェイド
「…けじめつけないとな…」
と歩き始める。


○スカイロックストリート(夜)
多くの人が行き交う繁華街。
大きなビルの壁面に大型の液晶ビジョンがある。


アナウンサーの声
「BCSの推薦に関する情報です。アンソニーフィラー氏が今日午後、ウェイド・エドワードさんをBCSの候補として推薦することを発表しました。アンソニー氏の会見の様子です」


アンソニー
「ウェイドくんはさ、お父さんがバーストシティズンなんだじょ。だから、きっと選考に通るとおもうんだじょ。それに、ウェイドくんは…。?あれ、なんでバーストシティズンの候補になりたいんだじょ?」
「ごほん、とにかく親子でバーストシティズンに選ばれれば史上初だじょ。この快挙にみなさんの力をさ、貸してほしんだじょ。よろしくだじょ」


アナウンサーの声
「以上、アンソニー氏の会見でした」


ビジョンを眺める人たち


ビジョンを眺めるリックの後ろ姿


(続く)


以上ですー。
アンソニーって気持ち悪いスネ


バイナラ


カモトモ